PlantCalc設備設計計算ツール

配管流速・レイノルズ数 計算

流量と配管サイズから管内の平均流速とレイノルズ数を計算し、用途別の推奨流速範囲 (ポンプ吸込・吐出・重力流など) と照らして判定します。同じ流量での呼び径別流速の一覧表付きで、配管サイズ選定に使えます。

入力

計算結果

平均流速 v
1.690 m/s
推奨範囲内 (ポンプ吐出・一般送液 13 m/s)

中間値

体積流量 Q50.000 m³/h
流路断面積 A0.00822
レイノルズ数 Re172,207 乱流

圧力損失まで求める場合は 配管圧力損失 計算 へ。

呼び径別の流速 (この流量・Sch40 (JIS G 3454))

呼び径内径 [mm]流速 [m/s]判定
15A16.168.22速い
20A21.438.61速い
25A27.223.90速い
32A35.514.03速い
40A41.210.42速い
50A52.76.37速い
65A65.94.07速い
80A78.12.90適正
100A102.31.69適正
125A126.61.10適正
150A151.00.78遅い
200A199.90.44遅い
250A248.80.29遅い
300A297.90.20遅い

配管流速の計算式と推奨範囲

1. 計算の考え方

管内の平均流速は、体積流量を流路断面積で割るだけで求まります。 配管サイズ選定では、この流速が用途ごとの推奨範囲に収まる呼び径を選ぶのが基本です。 速すぎるとエロージョン (壊食)・騒音・振動・圧力損失の増大やウォーターハンマーの リスクが高まり、遅すぎると配管費が過大になるほか、固形分があると沈降・堆積します。

2. 使用する式

平均流速
A = πD² / 4  v = Q / A
レイノルズ数
Re = ρ v D / μ
流れの状態 (層流 / 乱流) を表す無次元数です。Re < 2300 で層流、 2300〜4000 は遷移域、4000 以上でほぼ乱流とみなします。

3. 記号と単位

記号意味単位
Q体積流量m³/s
D管内径m
A流路断面積
v平均流速m/s
ρ密度kg/m³
μ粘度Pa·s (1 mPa·s = 1 cP)
Reレイノルズ数

4. 推奨流速の目安 (液体)

用途推奨流速 [m/s]
ポンプ吐出・一般送液13
ポンプ吸込 (NPSH 確保)0.51.5
重力流下 (自然流下)0.31
高粘度液 (50 mPa·s 超)0.31.5
  • 実務慣行の代表値です (経済流速の考え方)。プロジェクトの配管設計基準がある場合は そちらを優先してください。
  • ポンプ吸込側を遅めに取るのは、圧力損失を抑えて NPSHa を確保するためです (ポンプ揚程・動力・NPSHa 計算参照)。
  • 炭素鋼配管の清水で目安 4 m/s。銅合金管はエロージョン・コロージョン (潰食) のため 1.5〜2 m/s 程度に、樹脂管はウォーターハンマー時のサージ圧・継手応力を 考慮して低め (目安 1.5 m/s 以下) に抑えるのが実務慣行です。 スラリー・腐食性液はさらに条件が厳しくなります。

5. 適用範囲と注意点

  • 非圧縮性の単相液体が対象です。気体・蒸気の推奨流速は別体系 (低圧蒸気で 15〜30 m/s 程度) で、このツールの判定は適用できません。
  • 平均流速です。局所流速 (エルボ外周・絞り部など) はこれより速くなります。
  • 推奨範囲は起点であって合否基準ではありません。最終的には圧力損失・NPSH・ エロージョン・騒音・経済性を合わせて判断します。

6. 出典

  • 化学工学便覧 (丸善) — 管内流動・経済流速
  • Perry’s Chemical Engineers’ Handbook 8th Ed., Section 6 — Fluid and Particle Dynamics
  • JIS G 3452 / G 3454 / G 3459 — 配管寸法 (内径の算出)