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PlantCalc

蒸気の計算ツール

蒸気流速・配管径比較 計算

計算の入力欄へ ↓使い方・よくある質問

飽和蒸気の圧力・質量流量・配管内径から平均流速を計算します。JIS配管の呼び径ごとの流速を比較し、指定した比較流速に対応する内径を確認できます。ゲージ圧・絶対圧、kg/h・t/h・kg/sに対応。

主な入力
蒸気圧力、質量流量、配管サイズ、比較流速
主な結果
流速、体積流量、蒸気密度、呼び径比較
適用範囲
0.02〜10 MPaAの乾き飽和蒸気が対象です。指定圧力での平均流速を計算し、圧力損失・過熱蒸気・湿り蒸気の二相流は扱いません。

公開日: 最終更新: 作成・保守: PlantCalc 運営計算・掲載内容の検証方針

計算結果。蒸気の平均流速 10.664 メートル毎秒。比較用流速に相当する内径 60.993 ミリメートル。

入力条件

結果を見る

入力欄には操作確認用の代表値を表示しています。 実際の条件に置き換えてください。必須欄は空欄にせず、ゼロの場合は 0 を入力します。結果は自動で更新されます。

入力範囲: 0.02〜10 MPaA
G=ゲージ圧 / A=絶対圧
初期値 30 m/s は比較例です。設備の設計条件に合わせて変更してください。

乾き飽和蒸気を対象に、入力圧力の位置での断面平均流速を求めます。比較用流速は安全性や配管採用の合否基準ではありません。

計算結果

入力へ戻る
蒸気の平均流速 v
10.664 m/s

比較用 30.000 m/s 以下

比較用流速に相当する内径
60.99 mm

入力した比較用流速から逆算した値です。

絶対圧 P
0.600000 MPaA
飽和温度 T
158.80 ℃
蒸気密度 ρ
3.1690 kg/m³
体積流量 Q (入力圧力)
315.56 m³/h
質量流量 W
1,000.0 kg/h
流路断面積 A
0.008219 m²

呼び径別の蒸気流速

同じ圧力・質量流量で、Sch40 (JIS G 3454) の各内径を比較します。選択中の呼び径を強調表示しています。

入力した圧力・質量流量における呼び径別流速と比較用流速との比較
呼び径内径 [mm]流速 [m/s]比較用流速との比較
15A16.10430.56比較用流速より大きい
20A21.40243.70比較用流速より大きい
25A27.20150.85比較用流速より大きい
32A35.5088.558比較用流速より大きい
40A41.2065.749比較用流速より大きい
50A52.7040.185比較用流速より大きい
65A65.9025.699比較用流速以下
80A78.1018.297比較用流速以下
100A選択中102.3010.664比較用流速以下
125A126.606.963比較用流速以下
150A151.004.895比較用流速以下
200A199.902.793比較用流速以下
250A248.801.803比較用流速以下
300A297.901.258比較用流速以下

流速だけで配管径や管種の採用は判断できません。圧力損失・許容圧力・ドレン排出・騒音などを別途確認してください。 この計算では配管に沿った圧力・密度の変化や圧力損失を扱いません。

物性の詳細は 飽和蒸気表 で確認できます。

検算済みの代表条件

再現できる計算例

入力条件
乾き飽和蒸気を絶対圧 0.6 MPaA、質量流量 1000 kg/h で、100A・Sch40(内径 102.3 mm)の配管に流します。 比較用流速は 30 m/s とします。
計算結果
蒸気密度 3.169 kg/m³ / 体積流量 315.557 m³/h / 平均流速 10.664 m/s / 比較用流速に相当する内径 60.99 mm
検算ポイント
掲載蒸気表の 0.6 MPaA における密度 3.169 kg/m³ を使い、Q = 1000 / (3600 × 3.169) = 0.08765471 m³/s と換算します。 断面積 A = π × 0.1023² / 4 = 0.00821942 m² で割ると、 表示の平均流速を再現できます。内径の逆算値は流速だけから求めた比較値です。

表示値は読みやすい桁数に丸めています。代表値、境界値、単位換算、無効入力は公開前の 回帰テストで確認しています。詳しくは 検証・訂正方針をご覧ください。

計算結果の読み方

同じ100A配管で蒸気圧力が変わると流速はどう変わるか

比較する条件

乾き飽和蒸気1000 kg/hを100A・Sch40(内径102.3 mm)へ流します。配管と質量流量を固定し、管内圧力を0.4 MPaAと0.8 MPaAで比較します。

同じ100A配管で蒸気圧力が変わると流速はどう変わるかの計算結果
項目0.4 MPaA0.8 MPaA
蒸気密度2.163 kg/m³4.161 kg/m³
体積流量462.3 m³/h240.3 m³/h
断面平均流速15.6 m/s8.1 m/s

表は横にスクロールして比較できます。

結果から読み取れること

低圧側では蒸気密度が小さく、同じ質量流量でも体積流量と流速が大きくなります。減圧後の区間を検討するときは、上流の圧力だけでなく下流の実際の圧力で流速を確認します。

誤解しやすい点と適用条件

各列は管内圧力が一定と仮定した比較です。実際の管内では圧力損失によって密度と流速が位置ごとに変わります。湿り蒸気、ドレン、過熱蒸気、騒音、圧力損失はこの表に含みません。

手計算で確かめる

体積流量は 1000 ÷ 蒸気密度 で求め、3600で割ってm³/sへ換算します。これを断面積 π × 0.1023² / 4 = 0.008219 m² で割ると表の流速を再現できます。

この表は固定条件の解説で、計算機の入力とは連動しません。表示は丸めていますが、 比較率は丸め前の値から求めています。実設備の採否を保証するものではありません。

圧力単位の取り違えが流速に与える差

計器の読みが 0.4 MPaG、乾き飽和蒸気が 1000 kg/h、管内径が 102.3 mm の例です。 G/Aを正しく扱うと 0.501325 MPaA における蒸気密度 2.675 kg/m³ を使い、 流速は 12.64 m/s です。 同じ数字を 0.4 MPaA と入力すると、2.163 kg/m³ を使って 15.62 m/s となり、 約 23.7% 大きく計算されます。

検算式は v = 1000 ÷ (3600 × ρ × π × 0.1023² / 4) です。 表の密度は説明用に丸めています。計算では掲載蒸気表から補間した丸め前の値を使います。 大きな流速が表示されたときは、管径変更の前に圧力単位と測定位置を確認します。 この例は単位の影響を示すもので、配管の採否や許容圧力損失は判定していません。

蒸気流速と配管内径の計算式

1. 計算の考え方

蒸気の質量流量を、その圧力における密度で割ると体積流量になります。 体積流量を管内の断面積で割って、断面平均流速を求めます。 乾き飽和蒸気では圧力から温度と密度を決められるため、このツールは蒸気圧力・質量流量・内径を入力に使います。 同じ質量流量でも、圧力を下げて密度が小さくなると体積流量と流速が増えます。 呼び径別の一覧では、圧力と流量を固定して配管内径の違いを比較できます。

2. 使用する式

ゲージ圧から絶対圧へ換算
P [MPaA] = P [MPaG] + 0.101325
基準大気圧は 101.325 kPa です。A は絶対圧、G はゲージ圧を表します。
質量流量から体積流量・流速を求める
Q = W / (3600ρ)  A = πD² / 4  v = Q / A
W は kg/h、D は m に揃えます。密度 ρ は掲載蒸気表の隣接 2 点を絶対圧で線形補間します。
比較用流速に相当する内径
Dₜ = √(4Q / (πvₜ))
計算上の内径 Dₜ は m、画面では mm または in で表示します。 この式は比較用流速と一致する内径を逆算するもので、配管の耐圧や圧力損失の条件を含みません。

3. 記号と単位

記号意味単位
P蒸気の絶対圧MPaA
W蒸気の質量流量kg/h
ρ乾き飽和蒸気の密度kg/m³
Q入力圧力における体積流量m³/s
D配管内径m
A流路断面積m²
v断面平均流速m/s
vₜ比較用流速m/s
Dₜ比較用流速に相当する内径m

4. 入力値の目安

  • 圧力には流速を調べたい位置の運転圧力を使います。圧力計の読みは通常ゲージ圧なので、入力単位の G / A を確認してください。 表の範囲は絶対圧 0.02〜10 MPaA です。
  • 質量流量は kg/h・t/h・kg/s から選べます。1 t/h = 1000 kg/h、1 kg/s = 3600 kg/h です。 計算結果の体積流量は運転圧力の値であり、標準状態の体積流量ではありません。
  • 比較用流速の初期値 30 m/s は操作確認の例です。 用途、配管長、許容圧力損失、騒音などに応じて、採用する設計条件の値に置き換えてください。
  • 呼び径は内径と同じではありません。同じ呼び径でも管種・肉厚で内径が変わります。 実際の内径が分かっている場合は「内径を直接入力」を使えます。

5. 適用範囲と注意点

  • 乾き飽和蒸気(乾き度 1)のみが対象です。過熱蒸気・湿り蒸気・気液二相流には適用できません。
  • 入力圧力の位置における断面平均流速の概算です。配管に沿った圧力低下、密度変化、凝縮、熱損失は計算しません。 圧力損失や出口圧力を予測するツールではありません。
  • 物性は IAPWS-IF97 由来の掲載表を線形補間した概略値です。絶対圧 0.02〜10 MPaA の 範囲外では計算結果を表示しません。物性と補間方法は 飽和蒸気表 を参照してください。
  • 比較表の「比較用流速以下」は安全性や適合性の判定ではありません。 管種の一覧は寸法比較用です。採用する管材・肉厚の許容圧力と温度、圧力損失、ドレン排出などは個別に検討してください。
  • 内径は掲載外径から肉厚の 2 倍を引いた公称寸法です。製造公差・腐食・付着物は考慮していません。 最終的な寸法は採用する規格・メーカーの仕様書と照合してください。

6. 出典

使い方とよくある質問

入力から結果を確認するまで

  1. 管内の蒸気圧力とG・Aを含む単位、蒸気の質量流量を入力します。乾き飽和蒸気の状態であることを確認してください。
  2. 管種・呼び径または内径を指定し、蒸気密度・体積流量・流速を確認します。比較用流速には、設備条件や採用資料に基づく比較値を入力します。
  3. 同じ圧力・流量で呼び径別の差を読みます。実配管の圧力損失、使用可能な圧力・温度、ドレン排出などを確認して候補径を検討します。

入力・結果で迷ったとき

比較用流速以下なら安全な配管径ですか?
表示は入力した比較値との大小関係です。初期値は操作確認用で、安全性や規格適合の判定値ではありません。許容圧力損失、騒音、材料・肉厚の許容条件、ドレン排出などは別途確認します。
同じ質量流量なのに、圧力を下げると流速が上がるのはなぜですか?
飽和蒸気の密度は圧力で変わります。同じ質量流量でも密度が小さくなると体積流量が大きくなり、同じ内径では流速が上がります。掲載の比較例では管径と質量流量をそろえて確認できます。
この結果は配管全長で一定の流速ですか?
入力した管内圧力での値です。実際は圧力損失などで位置ごとに密度と流速が変わります。このツールは全長の圧力分布を求めません。過熱蒸気、湿り蒸気やドレンを含む条件も対象外です。
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